2019/04/17
母の介護をする

平成最後となる新年を迎え、私の母が「急性関節リウマチ」という病名を医師から告げられたのは、92歳の誕生日を祝った直後の1月末の事でした。膝の痛みに始まり、肩や首など90歳代に入って以降、全身に様々な不都合な症状が表れてきたのはやはり本格的な老いのせいだと私は認識していました。母自身も、80代と90代とでは大きく異なるという事を何度も言っていたのです。しかし今回の状況は単なる老いではなく、高齢者での発症が極めて珍しい「リウマチ」だと言うのですから、本人はもちろん私たち家族も驚くばかりでした。そこからは、この病についてインターネットを検索し色々と調べるうち、なかなかに完治は難しいこまった病気なのだという事が解かってきました。

「リウマチ」とは身体の中にある免疫機能が異常な働きをして自分自身の大切な体を部分的にキズ付けてしまうというのです。女性に多い病気で30歳代から50歳代での発病率が高いこと。遺伝的な要素はあまりなく、ストレスや疲れの蓄積など様々な原因が考えられる事。そして発見が遅い場合、関節の痛み・炎症だけでなく骨まで壊されてしまう怖い病気であることなど。発病と同時に活動期に入り、高活動期・中活動期・低活動期を経て「寛解」(医学用語です)に至ること。その後は、この安定した状態をお薬を使って維持して行く事が「リウマチ」治療の基本となるそうです。

母の場合も発病当初には手足の関節の腫れ・しびれがひどく、痛みが強く感じられ、一人で歩くことは出来ないほどでした。しばし、私も泊まり込みで食事を作りまた介護をする日々を過ごす事となりました。2月中頃には近くの中核病院に入院する事ができ、免疫をコントロールするお薬の効果もあって次第に症状が改善されてきました。もうすぐ退院出来そうですが、身体のリハビリとお薬の服用継続が大切ですし、病と仲良く付き合っていく覚悟が必要なようです。90代となった年老いた母の身に突然降りかかった病ですが、治療可能となった時代に発病したことは、不幸中の幸いであったと言えるのではないでしょうか。

かつて昔、「ガン」は死刑、「リウマチ」は終身刑とまで言われた時代があったそうです。しかしながら現在、医学の進歩により「ガン」の治癒率は上がりました。又、「リウマチ」は完治できなくても、日常生活に支障がない程までにコントロール可能な時代となったようです。しかしながらその一方で高齢化が急速に進む日本にあって、歳を重ねる人間自身の困難とそれを支えようとする家族をはじめとした周りの人々の大変さを、初めての母の介護を通じて強く意識することとなりました。