2019/09/05
イギリスの骨董事情 その1

イギリスにおける骨董探しの旅は、快適なレンタカーをピックアップすることからスタートします。これがうまくいけば、目的とするアンティークフェアの開催地に向けて一目散にハイウェイをドライブします。イギリスの悠然とした風景が、広く開かれた大地の連なりの中から現れてきます。高速道路はゆったりとして遠くまで見渡せるなだらかな丘陵を縫うようにして続いていきます。この道はそのまま、海へと繋がるブリテン島の先端の土地まで延び、目的とする場所へと導いてくれます。英国のハイウェイは、ほとんどの区間が無料通行出来ます。これはとても助かります。目的地に着けば、翌日の早朝から始まるアンティークフェアに向けて会場の近くに宿を取り、夜は早めの就寝をして体調を整えます。

それまでに何度も訪れたフェアであれば会場の図面も頭に入っていて、展示される品物がどんなものなのか大体の見当が付きます。でも初めての場所ではそうはいきません。先ずは会場全体を眺め、自分の直感に従って歩きだします。そして大切なのは、何を探すのか、ターゲットをしっかり定めてそこからぶれない様にする事です。しかしながら、時間がたつに従い次第に身体が疲れてくると、頭は思う様に働かずその結果として間違った判断をする危険が高まります。これは絶対に避けねばなりません。こういう時には貴重な時間を割いてでも一休みします。フェア会場には必ずといって良いくらいに軽食や飲み物を提供するお店があります。そしてこれらの店を利用して心身のリセットをする訳ですね。

アンティークフェアの会場として多く使われるのは、イギリスで「Showground」と呼ばれる市街地から遠く離れたとてつもなく広い場所です。これらは各地方ごとにそれぞれ所在していて、規模はだいたい300店から500店位の出店数のものが多いでしょうか。それらの中でも最大のものは「インターナショナルフェア」と銘打って1000店を超えるものもあります。この場合イギリス各地からだけでなく、ドーバー海峡を渡ったフランスからの出店者もあり、世界中の多くのバイヤーがフェアを目指して集まります。一方、小規模ながら街中では様々なホールや、町の公民館である「シビックセンター」を使ってのフェアも多く開催されます。会場は小さな体育館くらいの大きさで50店から100店くらいの出店規模です。地元の人たちが多く利用する為、とてもアットホームな雰囲気があります。これは私の好きなアンティークフェアです。