Sheffield Antiques

sheffield's blog
2017/09/02
灯りの改良と文明発展について その2

1870年代~80年代は、エジソンやワッツによる長時間使用に耐えるフィラメント素材の改良が進み、電気照明の普及に拍車がかかります。英国ではヴィクトリア朝後期より20世紀初頭にかけ、人々は新たな灯りを賞賛の声をあげて迎えました。これまでのものと違い、においも煙もでないのですから。イギリスの場合、1931年において、一般家庭の半分程度にまで電気の灯りが行き届くようになったといいます。1939年には75%にまで拡大したとの統計があります。日本の場合はもう少し遅れていたかもしれませんね。
 
その後、電気をエネルギー源とした、様々なエレクトロニクス製品が世の中に出現していきます。冷蔵庫、洗濯機、テレビ、パソコンなどの電化製品は、今の私たちの生活に必要不可欠なものたちです。電気照明の世界でも技術革新は進み、蛍光灯、LED照明が、新たな光源として加わりました。現在は、多様な種類の灯りを選択できる便利な時代となっています。
 
アンティークスに関わる仕事をしていますと、昔使われたままのガス仕様の灯りと、マーケットで出会う事があります。そんな時にはそれらを買い求め、電気仕様に変えて使用できるようにすることもあります。
 
文明が高度に発展し、どんなに便利な時代になっても、人間の記憶の奥底には、その昔、薪の灯りで夜を過ごした生活のことが、無意識のうちに刻まれているに違いありません。ですから時に、ローソクの灯りで、夜の時間を過ごしてみるのもいいかもしれませんね。
 
下の写真は、ガス仕様と思われる灯りを、電気照明に改良したものです。

SHOPぺージで商品紹介しております。ご覧ください。

 

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